
韓国の2024年の化粧品生産額と輸出額がいずれも過去最高を記録した。特に輸出は世界4位からドイツを抜いて3位へ浮上。米国市場では長年首位だったフランスを抜き、韓国産が最も多く輸入された化粧品ブランドとなった。
韓国の食品医薬品安全処は、2024年の化粧品の生産・輸出・輸入実績を発表した。それによると、輸出額は前年比20.3%増の102億ドル、生産額は前年比20.9%増の17兆5426億ウォンとなった。
特に基礎化粧品やカラーコスメを中心に輸出が増え、生産拡大に繋がったとみられる。基礎化粧品の生産額は10兆2961億ウォンで、ローション・クリームやエッセンス、パックなどの製品が大きく伸びた。リップ製品を中心としたカラーコスメが次に続き、身体洗浄製品がそれに続いた。
機能性化粧品の生産額は前年比35.2%増の7兆3515億ウォンに達し、全体の41.9%を占めた。特にシワ改善効果のある製品は71%増の1兆623億ウォンと、最も大きな増加幅を示した。
輸出では、中国が24.9億ドルで依然トップだが、構成比は20%台に低下。これは基礎化粧品の輸出減が影響している。一方、米国向け輸出は19億ドルで伸び続けており、米国で輸入された化粧品のうち韓国製は22.2%を占め、フランス(16.3%)を初めて上回った。
また、化粧品輸出国数は前年比7カ国増の172カ国に拡大。アジア(中国を除く)、北米、欧州など世界的に輸出が拡大している。
輸入額は前年より0.8%増の13億ドルで、化粧品の貿易黒字は過去最大となる89億ドルに達した。
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