2026 年 4月 6日 (月)
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韓国化粧品業界に広がる警戒…紅海リスクで供給網に不安

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イエメンのフーシ派による戦争関与を背景に、紅海航路を巡る地政学リスクが高まり、韓国の化粧品業界でも警戒感が広がっている。現時点では原材料供給に大きな支障は出ていないものの、事態が長期化した場合、包装材原料や物流費の上昇が避けられないとの見方が強まっている。

紅海航路はアジアと欧州を結ぶ最短ルートで、欧州向け輸出の要衝とされる。この航路の不安定化は、原油調達と輸出物流の双方に影響を及ぼし、産業全体のコスト負担を押し上げる可能性がある。

業界によると、化粧品のODM・OEM企業は現段階で供給網の混乱は限定的としつつも、戦争が長引けば単価上昇圧力が強まる可能性があるとみている。原材料コストの上昇は、プラスチック加工業者をはじめ、容器や包装材への依存度が高い化粧品産業全体に波及する見通しだ。化粧品は中身だけでなく容器や包装の比重が大きく、石油化学製品の影響を受けやすい構造となっている。

韓国コルマーは「現時点で原材料の需給に問題はない」としながらも、「中東情勢が長期化すれば包装材原料の調達に影響が出る可能性がある」と指摘する。コスマックスやコスメカコリアも同様に、現状は在庫確保や供給管理の範囲内で対応可能としつつ、状況を注視している。業界全体としては直ちに混乱が生じる段階ではないものの、「状況管理」を重視しながら長期リスクに備える姿勢が目立つ。

一方、ブランド各社も原材料だけでなく物流や為替を含めた複合的なリスク管理に乗り出している。アモーレパシフィックは物流網の代替ルート確保や供給網の安定化策を検討し、LG生活健康も在庫の事前確保や調達先の多様化を進めている。

ただ、対応余力の差は企業規模によって大きい。大手ブランドは数カ月から数年分の在庫を確保できるためコスト変動を吸収しやすいが、小規模なインディーブランドは短納期・少量生産が中心で、原価上昇の影響を直接受けやすい。価格転嫁の余地も限られるため、収益性と競争力の両立に苦慮する可能性がある。

業界関係者は「原価負担が本格化すれば価格調整の検討は避けられない」とし、海外展開を進める中で「価格競争力と利益のバランス確保が課題になる」と指摘している。

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