年を取るにつれて唇に現れる形、しわ、色の３つの重要な変化を、韓国人女性の唇イメージ画像のビッグデータ分析で究明――韓国の化粧品・生活用品大手「LG生活健康」は2月28日、こんな研究結果を発表した。
LG生活健康は今回の唇老化研究の成果を皮膚科学分野の著名な国際学術誌である「スキンリサーチアンドテクノロジー」1月号に「唇老化特性に関する大規模韓国人女性イメージ研究」というタイトルの論文を掲載した。
これは世界的に、年齢による唇の形と色の変化をディープラーニングアルゴリズムを活用して分析した初めての研究事例であり、関連する特許も出願した。
LG生活健康R&I研究所は、唇の老化分析のため、20～69歳の韓国人女性1000人の唇を撮った高解像度のイメージを確保した。これらのイメージに「顔面特徴点抽出技術」とパターン認識技術などを適用し、年齢による唇の形、シワ、色の変化などを分析した。
これによって、研究チームは、唇の老化が進むほど▽唇の形▽表面のシワ▽色――が大きく3つの特徴を見せながら変化するということを明らかにした。年を取るにつれ唇は▽薄くて平たい形になり、表面の横、縦のシワが増え、赤と黄色の色調が減り、みずみずしさが減少した。
唇のシワが、老化が進むほど縦のシワの割合が高い「縦型唇のシワ」から、次第に横と縦のシワが交差する「格子型（網型）唇のシワ」に変化する点も今回の研究で新たに確認した。
同社は唇老化研究成果を次世代機能性リップケア製品である「リップセリン」開発に積極的に活用した。
リップセリンは唇の老化による5大悩みであるシワ、角質、ツヤ、張り、保湿を管理する「LGリップセリンペンタターンオーバーリカバリーコンプレックスTM」フォーミュラを適用して作った製品だ。
LG生活健康が開発したエアフィット（Air-fit）容器を使用し、従来のリップバーム、リップマスク製品に比べて使いやすく衛生的だ。LG生活健康は昨年10月から「ザ・フー」「オーフィ」「CNP」「ビリーフ」「グリント」など主要ブランドでリップセリンを発売し、5カ月で約43万個を販売した。
同社のカン・ネギュCTO（技術研究院長）は「唇は他の身体部位に比べて角質層が薄く紫外線から肌を保護するメラニン色素が少ないことが知られ、老化の進行が目立つため早めのケアが必要だ」と指摘する。
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