
フランス・パリの中心地にある「モンジュ・パラファルマシー(Pharmacie Monge)」は、海外から訪れる観光客にとって欠かせないショッピングスポットとして知られる。とりわけ“ドクターズコスメ”として親しまれる機能性スキンケア製品を取り扱うドラッグストアであり、特に韓国人観光客の間では“化粧品の聖地”と呼ばれてきた。
この地において、近年、韓国の化粧品が急速に台頭している。実際、10月訪れたモンジュ・パラファルマシーでは、「COSRX」「メディキューブ」「アヌア」「ミクスン」「バイオダンス」などの韓国発人気ブランドが多数並んでおり、その光景は韓国のコスメセレクトショップ「オリーブヤング」を彷彿とさせた。
注目すべきは、これまでスキンケア中心だった品揃えに韓国のメイクアップ商品が加わった点だ。これまでフランスでは、スキンケアは薬局、メイクや香水は「SEPHORA」で買うのが常識だった。しかし、モンジュ・パラファルマシーの一角には韓国ブランド「dasique」のリップ、チーク、アイシャドウが整然と並べられていた。
棚には「K-BEAUTY」のサインも掲げられ、マスクパックなどのアイテムもセットで展示されている。まさにK-ビューティーの存在感が、パリの街角にもしっかりと根付いた瞬間である。
モンジュ・パラファルマシーの周辺には、韓国化粧品のみを扱うK-ビューティー専門店も新たに登場しており、その人気を裏付けている。30代のパリ在住女性は「韓国コスメは成分が優しくて、すぐに効果を実感できる。いつか韓国のオリーブヤングにも行ってみたい」と語った。
韓国国内では、K-ビューティー人気の中心に「オリーブヤング(Olive Young)」がある。2025年1月から9月までの外国人によるオリーブヤングでの購入額は前年比で50%以上増加。全体売り上げのうち外国人が占める割合は36.4%に達し、観光客にとって欠かせない「定番スポット」となっている。
オリーブヤングは、単なる販売店にとどまらず、「ビューティー体験拠点」としての進化を続けている。同年7月にオープンした「オリーブヤング セントラル江南タウン」では、メイク直し、パーソナルカラー診断、男性スタイリング、ヘアデバイス体験など7つの体験型サービスを提供。
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