
韓国の大手造船・防衛産業企業ハンファオーシャンとHD現代重工業が手を組み、最大60兆ウォン(約6兆円)規模に達するカナダ海軍の新型潜水艦導入事業(CPSP)の最終候補に選ばれた。過去に豪州の護衛艦事業で両社が別々に受注を試みて失敗した反省を踏まえ、今回は協力体制を築いたことが奏功したようだ。
カナダ海軍は現在運用中の2400トン級「ビクトリア級」潜水艦4隻を代替するため、3000トン級潜水艦12隻を調達する計画を進めている。今回のショートリストには韓国連合とドイツのティッセンクルップ傘下のティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)が残り、フランスのナバル・グループやスペインのナバンティア、スウェーデンのサーブなどは脱落した。
韓国側は、3000トン級「張保皐3バッチ2」潜水艦を提案している。非大気依存推進(AIP)機関とリチウムイオン電池を搭載し、3週間以上の潜航が可能で航続距離7000海里(約1万2900km)を誇る。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を運用可能な垂直発射管も備え、カナダの広大な作戦海域に最適化された能力を持つと評価されている。
ハンファオーシャンは「通常9年を要する納入期間を6年に短縮できる」と自信を示し、現地に運用・維持整備センターを建設する方針も提示。昨年には英バブコックと戦略的パートナーシップを結び、カナダのCAEやブラックベリー、L3ハリスMAPPSなどとも覚書を交わし、現地化戦略を強化している。
HD現代重工業も2008年にAIP搭載潜水艦を国外で初めて独自建造した実績を持ち、今回の共同提案で技術力を裏付けた。
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