2025 年 5月 22日 (木)
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韓国前大統領妻の不起訴決定で検察幹部が相次ぎ辞意表明…捜査指揮の検事2人

イ・チャンス氏(左)とチョ・サンウォン氏(c)news1

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏に関連する疑惑の捜査を指揮していたソウル中央地検長のイ・チャンス氏と第4次長検事のチョ・サンウォン氏が5月20日、法務省に辞意を伝えた。

この辞意表明は、両氏がキム・ゴニ氏の関与が取り沙汰されたドイツモーターズの株価操作事件について不起訴としたものの、ソウル高検が再捜査を決定したことが影響しているのではないかとの見方が出ている。キム・ゴニ氏を巡る各種疑惑の捜査が活発化する中での辞任を疑問視する声もある。

検察関係者によると、イ・チャンス氏は憲法裁判所による弾劾審判棄却後に職務へ復帰したが、精神的・肉体的に大きな負担を抱えており、健康状態も良くないという。辞表が受理されるまでの間は、業務に支障が出ないよう勤務を継続するとされている。

チョ・サンウォン氏は同日、退勤時に記者団の質問に対し「弾劾審判で無実が明らかになった。第4次長の管轄部門もある程度軌道に乗ったと判断し、辞意を決断した」と語った。また、キム・ゴニ氏の株価操作疑惑に関するソウル高検の再捜査が辞意に影響したかとの質問には「ノーコメント。私が言うべきことではない」と答えるにとどめた。

両氏は2024年10月、キム・ゴニ氏のドイツモーターズ株価操作疑惑について不起訴処分としたが、国会は同年12月、「不十分な捜査」を理由に、2人に加え、反腐敗捜査第2部部長検事のチェ・ジェフン氏に対して弾劾訴追を可決した。しかし、憲法裁判所は2025年3月、全員一致でこの訴追を棄却し、3人は弾劾訴追から98日後に職務に復帰していた。

(c)news1

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