◇基本に忠実
AIチャンキング基盤の話して聞く学習がコンテンツの核心だが、そのほかにも利用者の英語学習に役立つ機能がいくつかある。
代表的なものは次の四つだ。
▽英文の意味を教えてくれる「翻訳機能」
▽文章に出てくる単語の中で必須単語を集めた「単語プレビュー」
▽後で分からない単語だけをもう一度学習できる「単語帳」
▽自分がどれくらい勉強したかを確認できる「学習状況」
全体的に英語学習アプリとして基本に忠実な姿を見せている。
◇著名人の映像も活用
文章だけではなく、著名人の映像も学習に活用することができる。BTSの国連演説やスティーブ・ジョブズのスタンフォード大卒業祝辞映像などが提供されており、聞いて話す学習が可能だ。
もちろん残念な点もある。
サービス初期であることを考慮しても、全体的な学習コンテンツ量が不足しているという感じる。文章や映像コンテンツを合わせても約50にすぎない。ただし、英語原書教育ブランド「英書堂(ヨンソダン)」と共同でREMYを開発したため、今後、英書堂のコンテンツが追加される可能性がある。
REMYの簡易な使用性のおかげで、アプリに慣れるまでには時間が長くかからなかった。Google Playに登録された利用者の評価も似たり寄ったりだ。ほとんど直感的な使用性と区切って読むAIチャンキング技術について好評を付けている。カカオブレイン初の国内発売アプリが利用者の心を掴むことに成功したものとみられる。
◇REMYを通じたAI高度化の試み
カカオブレインはREMYを有料サービスに転換しない計画だ。多くの学習アプリがAI技術を導入し、高級化による収益を追求するのとは相反する姿だ。
カカオブレインのこうした背景には、AI研究開発技術としてREMYを通じたさまざまな試みをしてみる計画があると解釈できる。AI技術高度化に向けての利用者の確保に、有料化ビジネスモデルが妨げになりかねないからだ。
カカオブレインのキム・イルドゥ代表も、アプリ発売を記念して「カカオブレインならではのユニークなAI技術力をさまざまな分野に適用し、人々の日常に実質的に役立つ技術とサービスを開発していく」と口にしたことがある。
REMYを手始めに、カカオブレインの多様で、利用者フレンドリーなサービスが期待できそうだ。
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