◇CJオリーブヤング
今年は過去最大の業績が予想され、財閥CJグループを引っ張る「CJオリーブヤング」のイ・ソンジョン(李善貞)CEOの歩みも注目される。イ氏は1977年生まれで2006年に入社し、MD事業本部長や営業本部長を歴任し2022年にCEOに就いた。
商品企画(MD)の専門家で、オリーブヤングの商品の競争力を高めるのに主導的な役割を果たしたという評価を受けている。2017年のCJグループ定期人事で役員に昇進。2022年10月にグループ内最年少CEOでありオリーブヤング初の女性CEOに選任された。
オリーブヤングは昨年第3四半期までの売上高が2兆7971億ウォン(1ウォン=約0.11円)で、2022年の2兆7775億ウォンを超える業績を上げた。同期間の営業利益は対前年同期比44%増の2743億ウォンを記録した。クリスマス、年末などのかき入れ時が第4四半期にあることから、昨年の年間売上は4兆ウォンに迫るという予測も出ている。
オリーブヤングは昨年末、公正取引委員会から大規模流通業法違反で課徴金18億9600万ウォンの処分を受けた。当初は最大5800億ウォンと予想されていたため、公正取引委員会相手に善戦したという評価を受けている。このような成果にCJのイ・ジェヒョン(李在賢)会長は、今年初の現場視察先として、CJオリーブヤング本社を訪問した。
◇カーリー
また、女性経営者として「カーリー」のキム・スラCEOも注目されている。2015年に「マーケットカーリー」を創業し、夜11時までに注文すれば翌朝7時までに自宅の玄関前に配達する「セッピョル配送」でカーリーをユニコーン企業に育て上げた。
米ゴールドマン・サックスや米マッキンゼー・アンド・カンパニーなどを経てカーリーを創業。起業家団体の韓国スタートアップフォーラム議長も務め、スタートアップ業界の中心的な役割を果たしてきた。
昨年初め、突然上場計画を撤回したが、準備を整え手続きを再開すると見られる。
あるIT業界関係者は「国内ITトップ企業であるネイバー、カカオをはじめとする数多くの女性CEOが、女性のロールモデルとして社会に良い影響を及ぼすようだ。今後も女性の社会的進出の手本になる事例が着実に続くことを願う」と話した。
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