2025 年 3月 5日 (水)
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韓国保守派、相次ぎ李明博元大統領に接近…「尹大統領弾劾→大統領選」視野に

2月17日、ソウルの事務所で、国民の力のクォン・ソンドン院内代表と会談するイ・ミョンバク(李明博)元大統領=共同取材(c)news1

韓国の保守派主要人物が、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾局面を打開して保守の正統性を回復するため、イ・ミョンバク(李明博)元大統領に相次いで接近している。

次期大統領選を見据える与党の有力候補たちは、自らを保守派の大統領候補として印象づけるために、また党指導部は弾劾危機を乗り越える戦略を模索するために、イ・ミョンバク氏との接触を強めている。

イ・ミョンバク氏は党内の厳しい状況に理解を示しながらも、経済や通商問題に関して助言したとされる。

先月だけで与党の主要人物が4回にわたりイ・ミョンバク氏を訪問した。

2月9日にはキム・ムンス雇用労働相がソウル市瑞草区のイ・ミョンバク財団を訪れた。キム・ムンス氏は与党内の有力な次期大統領候補の一人と見なされている。この訪問には親イ派の重鎮であるイ・ジェオ民主化運動記念事業会理事長やチャン・ダサロ元大統領府総務企画官が同席した。

キム・ムンス氏側は「特別な意味はない」と述べたが、大統領選出馬の布石と見る向きが多い。この動きを受け、3日後の2月12日にはホン・ジュンピョ(洪準杓)大邱市長もイ・ミョンバク氏を訪問した。

この会談はホン・ジュンピョ氏側の要請によって実現したとされ、保守派の大統領候補としての正統性を巡る水面下の駆け引きの一環と考えられる。

憲法裁判所による弾劾判決が今月中に下される可能性がある中、与党の大統領候補たちは次第に動きを活発化させている。

党指導部もイ・ミョンバク氏と接触し、政局の収拾策について意見を求めている。2月17日にはクォン・ソンドン院内代表が、10日後の2月27日にはクォン・ヨンセ非常対策委員長が財団を訪れた。

イ・ミョンバク氏は指導部との会談で、少数与党の結束と統合の重要性を強調した。

特に、クォン・ソンドン院内代表にはハン・ドクス(韓悳洙)首相の早期復帰が必要だと述べ、クォン・ヨンセ非常対策委員長には野党が推進する商法改正案や半導体特別法における週52時間労働制の適用除外問題など、経済政策への懸念を示した。

弾劾局面において、与党支持者の分裂の兆しも見え始めており、党指導部は朴槿恵(パク・クネ)元大統領にも接触を試みている。

(c)news1

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