2025 年 4月 7日 (月)
ホームライフスタイルトラベル韓国人が国内旅行に感じる「損した気分」…満足度が上がらない理由とは?

韓国人が国内旅行に感じる「損した気分」…満足度が上がらない理由とは?

「ハイカーグラウンド」で開催された韓国の観光商品を紹介するポップアップストア(c)news1

韓国国内旅行はコスパが悪くて損した気分になるけど、海外なら高くても“価値ある出費(フレックス)”になる――韓国でこうした意識が定着しつつある。最近の調査では、国内旅行よりも海外旅行への期待と満足度が明確に高い傾向が示された。

旅行市場専門機関「コンシューマーインサイト」が2日に公開した「国内・海外旅行の満足・不満要因調査」によると、旅行者が国内外の旅行に対して感じる満足・不満の主な分岐点は「買い物」と「物価」であることが分かった。

調査は過去2年以内に国内外の旅行をともに経験した1006人を対象に実施した。

旅行地の魅力を構成する「コンテンツ」(遊び・食・見る・買い物・休養・体験)と「インフラ」(交通・物価・商道徳・衛生・安全・施設・現地とのコミュニケーション)に関して満足度を調査した結果、国内旅行は食や交通の利便性では優位だったものの、「買い物」「遊び」「体験」分野では海外に大きく劣っていた。

特に不満が集中した要素は、コンテンツ面で「買い物(+11ポイント)」「体験(+7)」「遊び(+6)」、インフラ面では「物価(+22)」「商道徳(+14)」「交通(+8)」であり、国内旅行の“魅力不足”と“価格満足度の低さ”が浮き彫りとなった。

一方で海外旅行は「現地とのコミュニケーション(-32)」「衛生(-15)」「安全(-13)」といったインフラ面での不満は見られたものの、コンテンツ面では不満がほぼ皆無という結果に。

国内旅行においては、不満に感じた項目がそのまま「次も同じことで不満を抱きそう」という“懸念要素”になっている。特に「買い物」「体験」「遊び」は、過去の不満→次の旅行の不安→また不満、という悪循環を生み出している。

一方、海外旅行の場合は、現地の不便さ(言語・衛生など)は想定内であるとして、ネガティブな印象が旅行全体の評価に直結しにくい傾向がある。しかも「食」「買い物」などのコア要素では不満がほとんど見られず、満足体験が次の旅行の期待へとつながる“好循環”が形成されている。

旅行で最も重要なコンテンツの一つである「食」は国内旅行が優勢で、海外旅行と比較しても13ポイントの差をつけた。しかし、「高すぎる」「良心的でない」といった物価・商道徳のイメージが、この魅力を相殺している。

「物価の高さ」「商売のやり方」がSNSやメディアで拡散され、局所的なトラブルが全体の印象を悪くしてしまうケースが多いという。

調査機関の担当者は「韓国の“食”には世界的に見ても強い競争力がある。魅力的かつ手頃な食の体験にストーリー性(演出)を加えることで、国内旅行の再活性化につながる可能性がある」と指摘している。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular