韓国の貿易収支が4カ月連続黒字を記録した。自動車と一般機械の輸出が好調で、改善傾向が明確になりつつある。最大の輸出品目である半導体の輸出額も100億ドルに迫り、回復の兆しを見せた。
産業通商資源省がこのほど発表した「2023年9月輸出入動向」によると、韓国の輸出は前年同月比4.4%減の546億6000万ドル、輸入は16.5%減の509億6000万ドルで、貿易収支は37億ドルの黒字だった。この黒字幅は2021年9月(+43億ドル)以来2年ぶりの大きさだ。
15カ月連続で輸出増加を記録した自動車(+10%)をはじめ▽一般機械(+10%)▽船舶(+15%)▽鉄鋼(+7%)▽ディスプレー(+4%)▽家電(+8%)――の主力品目6つが寄与した。半導体は輸出額99億ドル(13.6%↓)を記録し、昨年10月以降最も高い実績を残した。
対中国輸出は2カ月連続で100億ドル台を維持した。1億4000万ドルの赤字だったものの、今年1月の-39.3億ドルから赤字幅が大幅に縮小され、8月-11.9億ドルからさらに改善した。
輸入はエネルギー輸入の減少などの影響で前年比16.5%減少し、貿易収支の黒字に貢献した。前年比国際価格の下落でガス(-63.1%)と石炭(-36.9%)の輸入も大幅に減り、3大エネルギーの輸入額は36.3%減の113億1000万ドルにとどまった。
パン・ムンギュ(方文圭)産業通商資源相は「世界的な高金利基調に伴う景気低迷、米中対立、ロシアのウクライナ侵攻、原油価格上昇など対外環境は依然として容易でないが、韓国輸出は改善の流れを続けている」と評価した。
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