2026 年 4月 1日 (水)
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韓国・7年目の公務員が作ったAIツール、国会で絶賛…「これこそが本当の国家AI革新」

7年目の公務員が作ったAI文書ツール「kordoc」=GitHub(c)KOREA WAVE

韓国で、7年目の公務員が開発した人工知能(AI)ツール「kordoc」がこのほど、模範的なAI革新事例として挙げられ、国会や現場の公務員、開発者の間で注目を集めている。

祖国革新党のイ・ヘミン議員は30日、広津区役所所属の公務員が開発したAIベースの文書・法令処理ツール2種をフェイスブックで紹介した。

メガ・ニュース(MEGA News)のナム・ヒョクウ記者の取材によると、「kordoc」は、官公庁で主に使用されるHWP、HWPX、PDF文書からテキストを抽出し、分析、比較、生成まで支援する文書処理ツールだ。単なる変換を超え、公共文書の構造を理解して再加工できるよう設計されている。

このプログラムを開発した公務員は、韓国国内の243の自治体と多数の公共機関で毎日HWP文書が大量に生産されているものの、これらの文書からデータを精製して活用することは非常に難しい作業だったため、AIで解決しようとしたと説明した。

従来の行政業務は、文書から必要な内容をコピーして別の文書やエクセルに移し、複数のファイルを一つ一つ照合しながら修正する方式でほとんど手作業だった。法令の別表や添付様式のように構造が複雑な文書はテキスト抽出が難しく、人が直接確認して書き直さなければならない場合も多かった。

kordocはこうした過程を自動化する。文書構造を分析して表や段落をそのまま抽出し、再利用可能な形に変換する。複数の文書を同時に比較して変更された内容だけを抽出したり、必要な情報のみを選別して新たな文書を生成することもできる。繰り返しのコピー、貼り付け、比較作業をAIが代替するように設計されている。

また、学校の教育課程計画書、施設点検報告書、法令の別紙文書、自治体の広報誌など5つの実際の公共プロジェクトで数千件の文書を処理し、ツールの性能を検証したとこの公務員は明らかにした。

併せて公開された「韓国法MCP(korean-law-mcp)」は、韓国の法令体系をAIが直接活用できるよう構造化したツールだ。法律、判例、行政規則、自治法規、憲法裁判所の決定、租税審判、関税解釈などを64の機能に分け、AIアシスタントやターミナルからすぐ呼び出せるようにした。

略称の自動認識、条文番号の変換、法令委任構造の可視化など、法務業務に特化した機能も含まれている。特にHWPベースの別表・別紙文書を自動でダウンロードし、表やテキストをMarkdown形式に変換する機能は、反復業務の削減に効果的だと評価されている。

法令業務も自動化された。従来は法制処のサイトで法律、施行令、判例をそれぞれ検索し手動で紐付ける必要があったが、このツールは法令検索から関連判例、解釈事例までを一度に照会できるよう統合した。条文単位で構造化されたデータをそのまま活用できるため、情報探索や整理にかかる時間を大幅に削減できるという。

公務員は、韓国には1600以上の現行法と1万以上の行政規則、さらに大法院、憲法裁判所、租税審判院、関税庁へと続く膨大な判例体系が存在するにもかかわらず、それを活用するための開発環境は非効率的だったと指摘した。この問題を解決するため、法令システム全体を構造化された形で再構成したと説明した。

このツールを紹介したイ・ヘミン議員は「国家のAI転換はAIチャットボットを使うことではなく、公務員の日常がAIによって便利になることを意味する」と述べ、行政安全省にこうした内容を参考にするよう促した。

(c)KOREA WAVE

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