
韓国で6月の消費者物価が前年同月比2.2%上昇し、2カ月ぶりに2%台に戻った。前月比で0.3ポイント拡大し、2025年1月以来5カ月ぶりの高水準だ。加工食品や外食などの食料品価格が依然として高く、全体の物価水準を押し上げた。特に水産物や畜産物は異常気象などで価格が不安定に推移し、石油類も中東情勢の不安から再び上昇に転じた。
統計庁が7月2日に発表した「2025年6月消費者物価動向」によると、同月の消費者物価指数は116.31(2020年=100)で、前年比2.2%の上昇となった。上昇率は今年1月と並ぶ高水準だ。
品目別にみると、商品全体で1.8%の上昇。農畜水産物は1.5%、工業製品は1.8%、電気・ガス・水道は3.1%上昇した。農産物は1.8%下落したが、畜産物と水産物はそれぞれ4.3%、7.4%の上昇を示した。サバは16.1%、ラーメンは6.9%、マグロやキムチ、ハム、ベーコン、パン、コーヒーなども大きく値上がりした。
加工食品の価格上昇は原材料費や為替の影響で出荷価格が順次引き上げられたことが背景にあるとされる。特に卵は前年同月比6%の上昇で、2022年1月以来3年5カ月ぶりの高値となった。一方、リンゴ(−12.6%)、梨(−25.2%)、長ネギ(−18.5%)、ニンジン(−30.6%)などは下落した。
工業製品では加工食品が4.6%上昇し、物価全体を0.39ポイント押し上げた。石油類は0.3%上昇。原油価格は中東情勢の不安から上昇傾向にあるものの、昨年の80ドル水準に比べ小幅な上昇にとどまった。
サービス価格は2.4%上昇し、特に外食(3.1%)とそれ以外の個人サービス(3.5%)が目立ち、物価上昇に0.44ポイント、0.69ポイント寄与した。
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