2025 年 11月 8日 (土)
ホーム社会韓国・6年前に性的被害の70代女性、強いられた「出所加害者(元村長)との13時間団体旅行」

韓国・6年前に性的被害の70代女性、強いられた「出所加害者(元村長)との13時間団体旅行」

JTBCキャプチャ(c)news1

韓国慶尚北道・青松(キョンサンブクド・チョンソン)のある村で、6年前に元村長から性的被害を受けた70代女性が、加害者と一緒に13時間にも及ぶ団体旅行しなければならない状況に置かれ、深刻なトラウマを訴えている。

独り暮らしの女性は2019年11月、自宅を訪れた元村長から足を触ったり、抱き寄せたりするなどの強制わいせつ行為を繰り返し受けた。その後も書類への署名など名目で家にやって来て、被害は少なくとも6回に及んだ。

2023年の村の総会で勇気を振り絞って女性が告発し、元村長は強制わいせつ罪で懲役8月の実刑判決を言い渡された。裁判では「村を出る」と約束したが、今年7月に出所するとそれを破って村に戻ってきた。

今年9月、女性は政府の補助がある村の団体旅行に参加。バスに乗った後、元村長が同乗していることに気づいた。女性は「顔を見た瞬間、体が凍りつき震えが止まらなかった。13時間の旅行はまさに地獄のようだった」と語った。

他の住民も「元村長を見て不快だった」と証言。被害者と加害者を同じ空間に置いたことへの非難が高まっている。

現職の村長は「元村長の妻を通じて参加の意向を尋ねたが、勧誘はしていない。加害者と被害者を分けるべきという発想自体がなかった」と釈明している。

これに対して女性は「村長は元村長らと親しく、事件後も擁護していた。自分が被害を告白した時の村長も和解を迫り、私を村八分にした」と主張している。

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