
韓国疾病管理庁の「熱中症監視体制」によると、2025年5月15日以降、全国で熱中症による患者が743人に達し、7人が死亡した。昨年同時期(446人、死亡3人)に比べ大幅な増加となっている。
最も多くの患者が確認されたのは慶尚北道で107人に上り、以下は京畿道91人、慶尚南道87人、ソウル特別市72人、大邱広域市36人などとなっている。
特に猛暑が本格化した7月1日から4日の4日間だけで、全国の熱中症患者数のほぼ半数が発生した。慶尚北道ではこの間に51人、慶尚南道では40人、大邱では14人が熱中症と診断されている。
死亡例も相次いでいる。7月5日午後3時39分ごろ、済州道西帰浦市の畑で作業中だった80代女性が熱射病の疑いで死亡。同様に、前日の4日には慶尚北道義城郡で90代の女性が畑作業中に心停止状態で発見された。
また、7月2日には慶尚南道晋州市で80代女性が熱中症により死亡するなど、今夏これまでに全国で計7人が熱中症により命を落としている。
気象当局は「今後も日中の体感温度が35度前後まで上昇し、非常に厳しい暑さが続く」として、屋外活動の自粛やこまめな水分補給を呼びかけている。
(c)news1