韓国でこの5年間、アイスクリーム価格が急騰している。そうした中、コスパを求める消費者がアイスクリームディスカウントストアに集まる一方、コンビニ業界も「超低価格」アイスクリームを販売するなど躍起になっている。
価格調査機関の韓国物価情報が6月時点で、主要3社(ロッテウェルフード、ビングレ、ヘテアイスクリーム)のアイスクリーム価格を調査した。その結果、5年前に比べ、一般小売店基準で300~400ウォン(1ウォン=約0.11円)ずつ上がり、30~40%引き上げられたことがわかった。
大きな原因は、砂糖や牛乳などの材料価格の上昇で、2019年比で22.4%も上がっていた。
韓国物価情報チーム長のイ・ドンフン氏は「世界的な異常気候を受け、ブラジルなどで原材料の生産が減っている。酪農家の生産コストの上昇、原油価格の上昇なども避けられず、下半期にはアイスクリームの価格はさらに上がる可能性が高い」との見通しを示した。
アイスクリームの価格上昇を受け、主に無人で運営する「アイスクリーム割引店」に消費者が集まっている。コンビニエンスストアも超低価格アイスクリームを企画、発売して、割引店に対抗する動きを見せている。
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