ソウル北部地裁はこのほど、30年以上連れ添った事実婚状態の妻を3年以上に及ぶ看病の末に殺害し、殺人罪に問われた男性被告(62)に懲役5年を言い渡した。
判決によると、男性は7月21日午前、江北区(カンブクク)の自宅で妻を絞殺した。
男性は3年以上、療養保護士の援助がある1日3時間を除いて、ずっと難病の妻を看病していた。
犯行後、男性はソウル市鍾路区(チョンノグ)の交番に自首したうえ、「看病が大変で経済的に途方に暮れていた」と話した。
公判では「妻が不治の病に苦しむ中、これ以上できることがなかった。許されない愚かな行動だったが、決めたことに後悔はない」と妻に許しを求めた。
弁護側は「被告が看病による睡眠不足、ストレス、怒りなどで心身に障害のある状態だった」と主張した。
ただ、裁判所は「犯行前後の行動や供述内容を総合してみれば、犯行当時、理非善悪を弁識する能力がなかったり減退したりしていたとは判断できない」とした。
一方で、犯行を認めて反省していることや献身的に看病していたことなどを情状酌量した。
(c)MONEYTODAY