
韓国で2025年3月の出生数が2万1041人となり、前年同月比で6.8%増加した。これは1993年3月以来、32年ぶりの高い増加率で、月間の出生数が前年を上回ったのは10年ぶりのこととなる。
統計庁が28日に発表した「2025年3月人口動向」によると、今年1~3月期(第1四半期)の出生数は前年同期比で7.4%増の6万5022人となり、四半期ベースでの増加率としては統計作成が始まった1981年以来最大となった。
これは、結婚適齢期に入った「エコブーム世代」(1991~1996年生まれ)の婚姻数が増えたことが主因とみられている。3月単月の合計特殊出生率は0.77人で、前年同月より0.04人増加。第1四半期ベースでは0.82人と、前年(0.77人)を上回り、2022年(0.87人)以来の高水準となった。
統計庁は、出生増加の背景として「新型コロナウイルス流行後の婚姻増加、30代女性人口の増加、出産に対する前向きな意識変化」などを挙げている。
ただ、人口全体としては依然として自然減少が続いており、3月の死亡者数は3万1141人で出生者数を上回った。このため、3月の自然増減はマイナス1万100人となり、人口の自然減は65カ月連続となった。第1四半期では死亡者数が10万896人となり、前年同期比で8.1%増。結果として第1四半期の自然減少数は3万5874人に達した。
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