韓国で60代の警備員を押し倒して死亡させた容疑で逮捕された20代の男性容疑者が検察に送致された。釜山市(プサン)内の事件現場にいた管理事務所の職員がJTBC「事件班長」のインタビューに、この男性が以前から警備員への問題行動を繰り返し、ブラックリストに載るほどの要注意人物だったと証言した。
事件は8月10日午後3時5分ごろ、釜山市内のオフィステル入り口で発生した。容疑者が警備員の足を引っ掛けて倒し、警備員は倒れた際に頭を強打して9日後に死亡した。
「事件班長」によると、このオフィステルでは違法駐車が頻発しており、対策として登録車両のみが出入りできるようにしていた。しかし、当時登録されていない車両が進入し、その後に容疑者の車も続いた。容疑者は車を止めて前の車両の運転者に詰め寄り、その後、警備員に文句を言い始めた。
管理事務所の職員によると、容疑者は「夜道に気をつけろ」と警備員を脅し、言い争いはさらにエスカレート。防犯カメラの前で警備員を押し倒したという。
事件後、容疑者は「自分の行動について後悔している」とSBS「モーニングワイド」で語ったが、遺族は「納得できない」と憤慨。また、管理事務所の職員は「容疑者が以前から警備員や職員に高圧的な態度をとっており、それが原因で多くの職員が辞めた」と明かした。
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