韓国合同参謀本部によると、北朝鮮は2日午前、日本海に向け、弾道ミサイル3発を発射した。1発は南北境界線にあたる北方限界線(NLL)の南側約26キロの公海上に落ちたという。ミサイル発射は先月28日以来5日。
同時刻、慶尚北道鬱陵郡(ウルルングン)地域には「近くにある地下施設に避難せよ」という内容の空襲警報が発令された。これについて、軍関係者は「北朝鮮のミサイルが鬱陵島方向に飛び、公海上に落ちた」と説明している。
北朝鮮の今回のミサイル発射は、先月31日に始まった米韓合同空中演習を狙ったものとみられる。
演習と関連し、北朝鮮は先月31日、外務省報道官談話を発表して「米国とその追随勢力が今年に入って年中、毎日のように実施している大規模戦争演習騒動によって、朝鮮半島は世界で軍事的緊張程度が最も高まったホットスポットになった」「米国が引き続き重大な軍事的挑発を仕掛けてくる場合、より強化された次の段階の措置を考慮することになるであろう」と警告していた。
また北朝鮮のパク・ジョンチョン(朴正天)朝鮮労働党書記も1日発表した談話で「米国と南朝鮮(韓国)がわれわれに対する武力使用を謀るなら、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)武力の特殊手段は、課された戦略的使命を直ちに実行するであろう」と威嚇している。
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