2025 年 11月 8日 (土)
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韓国・鬱陵島「ぼったくり」物価、嘆きが止まらぬ観光客…「これなら中国に3回行ける」

鬱陵島の船着場(c)news1

韓国・鬱陵島旅行の費用が海外旅行よりも過度に高額だという不満の声が再び高まっている。極端に高い物価と、質に見合わないサービス内容が観光客の間で物議を醸しており、地域観光の競争力を問う声も強まっている。

鬱陵郡庁の自由掲示板にはこのほど、「中国旅行の3倍の価格」と題する旅行後記が掲載された。投稿者であるある旅行者は「2泊3日の鬱陵島旅行で1人あたりの総費用が100万ウォン(約11万円)を超えた。内陸旅行にすればよかったと後悔している。サービスは最初から期待していなかったが、その予想をさらに下回った」と記し、物価水準の高さに疑問を呈した。

投稿者は最近渡航した中国遼寧省大連について記し、食費・宿泊費・交通費、大韓航空の航空券込みで1人30万ウォン(約3万3000円)程度だったと明かした。「鬱陵島に行く費用があれば中国を3回行ける。2024年のアジア旅行先1位に選ばれた(ベトナム南部の)フーコック島のパッケージ旅行も100万ウォンで可能だ」とも書いた。

投稿者は「鬱陵島に旅行地としての競争力はあるのか。空港が完成すれば弁当を持って日帰り旅行くらいなら考えられるかもしれない」と皮肉った。

そのうえで鬱陵郡が観光インフラへの公共投資に本腰を入れるべきだと訴えた。「移動手段や研修所のような公的宿泊施設、国家が管理・監督する観光インフラにより雇用を生み出し、海外旅行よりも1人あたりの旅行費用を抑えるべきだ。さもなくば観光業をやめた方がいい」と厳しく批判した。

鬱陵島では以前から、極端に高い料金が問題視されてきた。2024年7月には、脂身の多い肉をサムギョプサルとして販売した飲食店が問題となり、タクシーや宿泊施設などでも法外な価格を請求されたとの被害報告が相次いだ。

こうした事態を受け、鬱陵郡の郡守は謝罪文を発表し、再発防止に向けた対策を講じると表明している。

(c)news1

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