
韓国統計庁が8月6日に発表した「2025年5月高齢層付加調査」によると、就業または求職中の55~79歳の経済活動人口が初めて1000万人を超えた。高齢層のうち10人中7人が将来も働きたいと回答し、平均で73.4歳まで働くことを希望している。
今回の調査は毎年5月に実施される雇用動向統計の一部で、高齢層の就業実態を把握するのが目的。
高齢人口は1644万7000人で、前年同月比で46万4000人増加。そのうち就業または求職中の経済活動人口は1001万人に達し、前年より32万8000人増加した。就業者は978万人で34万4000人増、失業者は23万人で1万6000人減となった。
経済活動参加率は60.9%(前年同月比0.3ポイント上昇)、就業率は59.5%(同0.5ポイント上昇)だった。年齢別にみると、55~64歳の就業率は71.1%、65~79歳は47.2%とそれぞれ上昇した。
将来も働きたいと答えた高齢層は1142万1000人(全体の69.4%)に上った。主な理由は「生活費の補填」(54.4%)、「働く楽しさ」(36.1%)、「暇つぶし」(4.0%)、「社会から必要とされている」(3.1%)、「健康維持」(2.3%)の順だった。
一方、仕事をしていない人のうち求職しない理由としては、「健康上の理由」(43.6%)、「家事・家族の反対」(20.6%)、「年齢的な制約」(15.9%)、「適当な仕事がない」(10.8%)が多かった。
将来の希望就労年齢は平均73.4歳で、前年より0.1歳上昇。年齢層別では、55~59歳が69.7歳、60~64歳が71.9歳、65~69歳が74.9歳、70~74歳が78.6歳、75~79歳が82.3歳まで働きたいと答えており、年齢が高くなるほど希望就労年齢も高かった。
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