韓国で高金利の長期化が、自営業者を直撃している。自営業者に対する未返済の貸出規模が、前年比50%以上増加し、27兆ウォン(約3兆円)を上回った。
信用評価機関ナイス(NICE)評価情報の「個人事業者家計・企業貸出現況」資料によると、昨年12月末時点で335万8499人の個人事業者の貸出残額は計1109兆6658億ウォン(1ウォン=約0.11円)だった。2022年末から1年間で、貸出者は8万4851人(2.6%)、貸出残額は27兆400億ウォン(2.5%)増加した。
一方、この期間で延滞金額(3カ月以上の延滞基準)は18兆2941億ウォンから27兆3833億ウォンへと9兆892億ウォン(49.7%)も急増し、平均延滞率も1.69%から2.47%へと約0.8%ポイント上昇した。
3つ以上の金融機関から最大限借りて追加貸し出しが事実上不可能となる「多重債務者」の状況も悪化した。全体多重債務個人事業者(自営業者)は昨年12月末時点で173万1283人で、全体個人事業の貸出者(335万8499人)の半分以上(51.5%)を占めた。
特に営業規模や資産規模が小さいとみられる20~30代の若い自営業者が、貸出元金と利子の償還に困難を抱えているとみられる。
(c)NEWSIS