2025 年 11月 12日 (水)
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韓国・飲酒運転事故の7割が「免許取消」レベル…3割は「泥酔状態」

飲酒運転で摘発された容疑者(c)news1

韓国で発生した飲酒運転による交通事故のうち、7割以上が運転免許取り消しに相当する高濃度のアルコール状態で発生していたことがわかった。さらにその3分の1は「泥酔」レベルとされる血中アルコール濃度0.15%以上だった。

警察庁が11月9日に発表した資料によると、2024年に発生した飲酒運転事故は1万1037件。このうち、血中アルコール濃度が免許取り消し基準の0.08%を超えていた事故は8396件で、全体の76.1%を占めた。その中でも0.15%以上の高濃度状態で事故を起こした件数は369件(32.8%)にのぼった。これは、ほぼ3件に1件の割合で「泥酔状態」で事故を起こしていたことを意味する。

事故を伴った場合は「特定犯罪加重処罰法」上の危険運転致傷が適用され、加重処罰の対象となる。11月2日にはソウル市内で酒に酔った状態で運転していた韓国人男性が、日本人観光客の女性(50代)をひき死亡させる事件が発生した。容疑者は焼酎を3本飲んだ「泥酔状態」だったという。また10月25日にも、30代の男性が泥酔状態で運転していた車両が歩行者をはね、韓国系カナダ人が死亡する事故も報告されている。

飲酒による判断力低下や反応速度の鈍化が、事故リスクを劇的に高めることは数値でも裏付けられている。韓国の治安政策研究所が2012年に発表した研究によると、血中アルコール濃度が▽0.06%の時:事故率が通常の2倍▽0.10%の時:6倍▽0.15%の時:25倍――にまで上昇するという結果が出ている。

韓国では過去にも「飲酒運転ゼロ」を目指す法改正が繰り返されてきたが、依然として泥酔状態でハンドルを握る事例が後を絶たない。

(c)news1

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