ドライバーが飲酒の末、居眠り運転し、乗用車が暴走するなか、近くを走っていたレッカー車の運転手がそれを発見、自らの車で遮って大型事故を予防した――こんな話が韓国で拡散されている。
釜山沙上警察署によると、21日午後5時11分ごろ、沙上区の道路を乗用車1台が中央分離帯に接触しながら走っている、という通報が寄せられた。
通りすがりのレッカー車の運転手A氏は、乗用車の運転手B氏(40代)が、両腕を上げて頭を後ろに反らすような姿勢で運転しているのを目撃した。
尋常でないと直感したA氏は、直ちに自分のレッカー車を、乗用車の前に滑り込ませ、遮った。その後、警察に通報したという。
出動した警察は、意識のないB氏を見て緊急事態と判断し、助手席の窓ガラスを割ってB氏を救助した。しかし、B氏は酒に酔ったまま眠っていたという。
調査の結果、B氏の血中アルコール濃度は免許取り消しレベルの数値で、しかも無免許だった。警察はB氏を飲酒・無免許運転の疑いで立件する一方、レッカー車運転手を表彰する方向で検討している。
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