韓国食品業界で今夏、「S.T.A.R.」という4つのキーワードが大きなトレンドとなっている。これには「辛い味」(Spicy)、「大容量」(Tremendous)、「AIの活用」(AI)、「コスパ」(Reasonable)で、これらの要素を取り入れた製品が人気を集めている。
◇「S」picy(辛い味):辛味ブームは継続
「辛さに対する誇り」という意味の「メップシム」という言葉が生まれるほど、辛い味が人気だ。サムヤン食品の「ブルダック炒め麺」は、国内外でヒットし、同社の売り上げを大幅に押し上げている。また、マクドナルドやシェイクシャックも辛い味を取り入れた新メニューを展開し、辛さを楽しむ消費者層にアピールしている。
◇「T」remendous(大容量):ボリュームたっぷりで満足感を
SNSで話題となった「ジャンボサイズ」の製品も引き続き人気だ。例えば、バーガーキングの「デカバーガー」は、たっぷりのビーフパティと大きな鶏肉を使ったチキンパティが特徴。その他、マムズタッチやスターバックスも、大容量の商品ラインナップを充実させている。
◇「A」I(AIの活用):新製品開発やマーケティングにAIが貢献
食品業界では、AI技術を活用した新たな取り組みが目立っている。バスキン・ロビンスは、GoogleのAIを用いて新メニューを開発し、消費者の関心を引いた。ロッテリアでは、厨房の自動化ロボットを導入し、効率化を図るなど、AIの導入が進んでいる。
◇「R」easonable(コスパ):コストパフォーマンスを求める消費者が増加
インフレの激化と大きな支出が予想される中、コスパの良い製品への需要が高まっている。バーガーキングの「オールデイキング」は、人気メニューを手頃な価格で提供し、特に学生や会社員の間で支持を得ている。
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