2025 年 3月 26日 (水)
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韓国・韓悳洙首相、87日ぶりに復帰か?罷免か?…「運命の日」に絡んだ高次方程式

ハン・ドクス(韓悳洙)首相(c)news1

韓国の運命を左右する1週間が始まる。出発点となるのは、ハン・ドクス(韓悳洙)首相に対する弾劾審判の宣告だ。その結果によって、ハン・ドクス首相は87日ぶりに復帰する可能性がある。もちろん、その反対の結果となる可能性も開かれている。ハン・ドクス首相の弾劾審判の結果次第で、政権運営全体の「高次方程式」が変わることになる。

憲法裁判所は24日午前10時にハン・ドクス首相に対する弾劾審判の結果を宣告する。非常戒厳の後、権限代行を務めていたハン・ドクス首相は、昨年12月27日に野党主導で弾劾訴追され、その後職務が停止された状態にある。

弾劾訴追の理由は▽ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏に関する特別検察法などの再議要求権の行使▽非常戒厳に関連する違憲・違法行為および内乱行為の共謀・黙認・放任▽与党「国民の力」代表だったハン・ドンフン(韓東勲)氏との共同の政権運営体制▽内乱に関する常設特別検察官の任命手続きの回避▽憲法裁判官の任命拒否――の5つ。

憲法裁判所が却下または棄却の決定を下した場合、ハン・ドクス首相は職務に復帰する。首相だけでなく、大統領権限代行の任も再び担うことになる。この場合、ハン・ドクス首相に代わって権限代行を務めていたチェ・サンモク(崔相穆)経済副首相兼企画財政相の体制は終了する。

ハン・ドクス首相の弾劾審判については、弁論期日は1回だけだった。それだけ争点が少ないという見方が優勢で、ハン・ドクス首相の復帰の可能性が高いとみるむきもある。首相室関係者は「憲法裁の宣告結果を予断することはない」としながらも「ハン・ドクス首相の復帰に対する期待感はある」と述べた。

憲法裁が却下または棄却の決定を出した場合、ハン・ドクス首相は直ちに出勤する。続いて、統合を強調した国民向けの談話を発表する可能性が高い。空白期間が長かった分、国務委員(閣僚)からの報告を受ける手続きも続くと見られる。

仮にハン・ドクス首相が復帰しても、政局の混乱は避けられない。野党「共に民主党」は、マ・ウニョク憲法裁判官の任命を拒否したことを理由に、チェ・サンモク氏に対する弾劾訴追案を提出している。ハン・ドクス首相もまた、マ・ウニョク候補者の任命問題について決断を下さなければならない。

ハン・ドクス首相復帰後の最優先業務となりそうなのは治安管理だ。ユン大統領の弾劾審判の宣告が迫る中、弾劾賛成・反対の集会が日に日に激化している。特にユン大統領の弾劾審判当日には混乱と対立が最高潮に達するとみられる。

ハン・ドクス首相の弾劾訴追理由の中でも、非常戒厳に関連する内容について憲法裁がどのような判断を下すかも注目されている。これはユン大統領の弾劾審判に関する一定の「ヒント」になる可能性があるためだ。

ハン・ドクス首相の復帰を期待する側では、トランプ米政権との意思疎通の話が出ている。チェ・サンモク氏はトランプ氏の大統領就任後、通話すらできなかった。2番目の権限代行だったため、優先順位で後回しにされたのではないかとの見方も出ていた。ハン・ドクス首相が再び権限代行を担うことになれば、トランプ大統領との直接的な意思疎通を進める可能性が高い。さらに、相互関税などで混乱する通商秩序において、外交・通商の経歴が豊富なハン・ドクス首相が一定の役割を果たすという期待感もある。

一方、憲法裁が訴追を認める決定を下した場合、ハン・ドクス首相は罷免される。この場合、チェ・サンモク権限代行の体制は維持される。野党がチェ・サンモク氏の弾劾訴追案を発議している状況下では、政治的な計算式がより一層複雑になるのは避けられない。

(c)MONEYTODAY

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