韓国政府の電気料金値上げ発表に電気自動車所有者の心配が募っている。電気自動車の充電料金もこれに合わせて値上げされるからだ。安価な維持費という電気自動車の魅力が薄れかねない。
産業通商資源省と韓国電力公社によると、今年第2四半期(4~6月)の電気料金1kWh当たり8.0ウォン(1ウォン=約0.1円)値上がりし、16日から適用された。電気自動車充電料金の原価である電気料金が上昇し、充電料金も値上げ圧力を受けると考えられている。
電気自動車の充電料金は充電事業者が決め、環境省・韓国電力も事業者として参加している。現在、環境省の料金は▽急速充電器(50kW)324.4ウォン/kWh▽超急速充電器(100kW以上)347.2ウォン/kWh――などとなっている。さらに引き上げられれば400ウォン近くになる見込みだ。
業界では、同省など政府内部で検討に入ったとみている。昨年9月の値上げ時にも同省・韓電・産業通商資源省などがタスクフォース(TF)を立ち上げ、約1カ月議論して充電料金の引き上げを発表した。
環境省関係者は「ちょうど電気料金値上げが発表されたタイミングなので、今から検討を始める。業界の意見も聞きながら、どのような影響があるのか見極める必要がある」と伝えた。
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