韓国で来店した裸足のホームレス男性に靴と靴下を無料で提供した衣料品店の心温まるエピソードがオンラインコミュニティ「痛いから社長だ」に投稿され、話題になっている。
大田市中区(テジョンシ・チュング)の衣料品店の店主による投稿では、一日中雨が降り、客がいない静かな午後、白いひげをたくわえた男性が店にやってきた。全身ずぶぬれで、ホームレスだとすぐにわかった。
男性は何かぶつぶつとつぶやきながら店内を歩き、冬物の衣類の価格を尋ねた後、店を出て行った。雨の中、足はむくんでいるのに何も履いていなかった。
これを見た店主は外に飛び出して呼び戻し、再度店に招き入れた。そして、靴下と運動靴を提供して送り出した。
店主は「もし、そのまま見過ごしていたら後悔しただろう」と語り、「当然のことだと思って行動した」と述べた。
その後、再び店に訪れた男性はひげを奇麗にそり、証明写真を撮り直して新しい身分証を取得していた。そして「金を稼いで靴代を返す」と語ったという。
店主は「自分の小さな行動が他人の心に響いたことを実感した」と話している。
多くのネットユーザーは「金銭的な価値よりも、その心の余裕が素晴らしい」と賞賛の声を上げている。
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