2025 年 5月 29日 (木)
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韓国・雇用率は過去最高でも…フルタイム減少・アルバイト増加で「雇用の質」悪化

2025年4月9日、京畿道水原市で開かれた「水原就職博覧会」(c)news1

韓国の就業者数は先月増加し、雇用率は過去最高を記録したものの、フルタイムの減少とパートタイムの増加が際立ち、雇用の「量」よりも「質」の悪化が浮き彫りとなっている。

統計庁が26日発表したデータによると、2025年4月の就業者数は2888万7000人で、前年同月比19万4000人の増加となった。これにより15~64歳の雇用率は69.9%に達し、4月としては統計開始以来の最高値を記録した。

しかし、就業の中身を見ると、フルタイム(週36時間以上)で働く労働者は前年より9000人減少し、2196万9000人となった。特に週45~53時間働く「典型的な正社員層」は6万人(1.1%)減の545万1000人にとどまった。

一方で、週36時間未満の「短時間労働者」は650万4000人で、前年より15万2000人(2.4%)増加。このうち週1~17時間の超短時間就業者が28万4000人(12.5%)も増え、パートやアルバイトが中心であることが示唆された。

週18~35時間の就業者は13万2000人減少しており、短時間労働の中でもさらに短い時間に集中している傾向が見られる。

統計庁の関係者は「収入目的で1時間以上働けば“就業者”に分類されるが、今月は特に36時間未満の増加が目立った」と説明した。

(c)news1

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