
韓国・釜山のマンションで航空会社の機長が殺害された事件で、逮捕された50代の元副操縦士の逃走経路が明らかになり、事前に周到な準備があった可能性が浮上している。
警察によると、容疑者の男は犯行直後、旅行用のキャリーケースを引きながら市内のバス停へ向かう様子が防犯カメラに記録されていた。男は事件当時に着ていた黒い服から、現場のマンション内で白い服に着替えたとみられ、カバンには凶器や着替えをあらかじめ用意していたという。
さらに男は携帯電話の電源を切り、支払いを現金に限定するなどして追跡を回避したほか、移動中にも複数回にわたり衣服を変えるなど、捜査を意識した行動を取っていたとされる。

今回の事件は単独の殺害にとどまらず、連続的な犯行計画の一部だった可能性もある。男は前日の16日、京畿道高陽市で別の機長の殺害を試みたが未遂に終わり、翌17日に釜山で元同僚の機長を殺害。その後も追加の犯行を計画して慶尚南道昌原市に向かったが、対象者が警察の保護下にあったため断念したとみられる。
警察は、男が数カ月前から被害者の居住地や出勤時間、行動パターンを把握していたとみており、標的は少なくとも4人に及んでいた可能性がある。
男は取り調べに対し「3年間準備してきた」と供述しており、動機については職場での人間関係や過去の経緯への不満が背景にあるとの見方も出ている。
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