
韓国の仁川(インチョン)地裁富川(プチョン)支部はこのほど、特殊準強姦の罪に問われた公立女子高校の職員の男(33)に懲役3年・執行猶予5年の判決を言い渡した。被告が学校職員だったうえ、重大犯罪なのに執行猶予が付いたため、「量刑が軽すぎる」と批判の声が上がっている。
地裁支部は「被告は酒に酔っていた被害者を性的欲望の対象としており悪質。被害者は現在もうつなど後遺症を訴えている」と指摘。一方で、示談が成立したことや職を失うなど社会的制裁を受けていることを考慮して執行猶予を付けた。
検察側は先月の公判で「被害者と示談合意できておらず、悪質性が高い」として懲役5年を求刑していた。
事件は2017年9月、仁川で開催された音楽フェスティバルの会場で発生。男と共犯者(30代)が初対面の女性に性的暴行を加えたとされる。
未解決事件となっていたが、共犯者が昨年、果川(クァチョン)で別の性暴力事件を起こして逮捕。DNA型が2017年の事件現場に遺留されたDNA型と一致したことから関与が明らかになり、男の検挙につながった。
被告は逮捕前まで京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)の女子高校に行政職の公務員として勤務。取り調べで容疑を認めたという。
共犯者は昨年、懲役5年の実刑判決を受け、現在服役している。
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