韓国で配達プラットフォーム企業の「配達の民族(ペミン)」(優雅な兄弟たち)と、「ヨギヨ」(偉大な想像)の格差が広がっている。
ペミンは昨年、7000億ウォン(1ウォン=約0.11円)に近い営業利益で2年連続黒字を出した。一方、ヨギヨは655億ウォンの営業損失を出して、赤字が続いている。売上高でみても、ペミンは3兆4155億ウォンで前年比16%増加した一方、ヨギヨは2855億ウォンにとどまった。勝者独占の傾向が強いプラットフォームの特性から偏りが進んでいる。
ペミンは、好業績の理由について「食べ物配達(ペミン配達・店配達)事業とペミンBマートなど、コマース事業の成長が功を奏した」と説明する。
サービス(食べ物の配達など)の売り上げは2兆7187億ウォンで、前年比で12.2%上がった。商品(ペミンBマートなどコマース事業)の売り上げは6880億ウォンで、34%上昇した。
市場支配力が強まった背景には「ウルトラコール」「オープンリスト」の広告収益の増加もあったとみられている。
ウルトラコールは店舗が月8万8000ウォンを支払えば、希望する地域の半径1.5~3kmの消費者に商号を表示するサービスだ。
オープンリストは、ペミンアプリの最上段に商号を無作為に表示し、注文1件当たり6.8%の手数料を受け取るサービスだ。
配達の民族に加盟する食堂数は、2022年の約30万カ所から、昨年末時点で32万カ所余りに増加した。用役費と支給手数料などの費用節減も収益性改善に一役買った。
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