
この5年間で韓国に輸入された健康機能食品のうち、70件以上が品質検査で不適合と判定されたことが分かった。特にプロバイオティクス製品での不適合が最も多く、成分含有量が表示基準に満たない例が半数を超えた。
国会保健福祉委員会所属のソ・ミファ議員(共に民主党)が食品医薬品安全処から受け取った資料によると、2020年から2025年8月までに不適合とされた輸入健康機能食品は計74件だった。
内訳はプロバイオティクスが17件で最多、次いで栄養・機能性複合製品14件、単一ビタミン類7件。オメガ3脂肪酸6件、ミルクシスルなどハーブ抽出物5件、たんぱく質・アミノ酸製品4件、ミネラル製品3件も不適合だった。
不適合理由の大半は成分含有量不足と錠剤が一定時間内に分解されない「崩壊試験」不合格だった。具体的には含有量不足が40件(54.1%)、崩壊試験不合格が25件(33.8%)で、両者で全体の87.9%を占めた。崩壊試験に不合格の場合、有効成分が体内で吸収されず効果が期待できない。
国別ではカナダ産が18件で最多、次いで米国12件、日本10件だった。不適合74件のうち63件には回収命令が出されたが、残り11件は流通在庫がなかったり消費期限切れ、危険性が低いなどの理由で対象外となった。
ソ・ミファ議員は「輸入健康機能食品市場は毎年拡大しており、消費者の関心も高まっている。国民が安心して消費できるよう、不適合の可能性が高い製品群については回収検査を強化すべきだ」と強調した。
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