韓国ウォンの平均為替レートが昨年12月、1ドル=1430ウォン台を記録し、輸入物価が3カ月連続で上昇した。韓国銀行が今月15日に発表した「2024年12月の輸出入物価指数および貿易指数」によれば、同月の輸入物価指数は前月比2.4%上昇。前年同月比では7.0%増と、11月(2.8%)からさらに大きな伸びを見せた。
輸入物価上昇の主因はウォンの対ドルでの下落だ。12月の平均ウォン・ドル為替レートは1434.42ウォンで、前月比2.9%、前年同月比では10.0%のウォン安となった。一方、国際原油価格はほぼ横ばいで、ドバイ原油の12月平均価格は1バレル73.23ドルと、前月比0.9%の微増にとどまった。このため、為替の影響を除いた契約通貨基準の輸入物価は前月比0.2%の下落となった。
具体的な輸入物価の内訳をみると、原材料価格は鉱産品を中心に前月比3.0%上昇。中間財も化学製品や一次金属製品が値上がりし、2.2%の上昇を記録。資本財と消費財もそれぞれ2.1%値上がりした。
品目別では、コーヒーが前月比9.7%、前年同月比95.4%と急騰。牛肉(前月比3.4%、前年同月比18.7%)、原油(3.8%、4.2%)、プリント基板(9.0%、16.4%)なども値上がり幅が大きかった。
輸出物価も為替レートの影響を受けて上昇し、12月の輸出物価指数は前月比2.4%増となり、輸入物価と同様に3カ月連続の上昇を記録した。
(c)news1