韓国で真っ昼間に車道を闊歩したダチョウが1時間後に捕まる騒動が起き、過去に動物園を脱出したシマウマ「セロ」も再び注目されている。脱出したダチョウとシマウマには、家族を失ってシングルで生活していたという共通点があった。
京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)で3月26日午前、生態体験場を脱出したダチョウは、車道を歩いていたところ、捕獲された。SNSに掲載された目撃談を見ると、ダチョウは車道で車と一緒に走り、トラックにぶつかったりした。
このダチョウには訳があった。KBSやSBSなどによると、ダチョウは2020年に生まれで「タドリ」という名前を持ち、生態体験場で生活した。タドリはメスのダチョウ「タスン」と一緒に過ごし、昨年の夏に卵を産んだ。ところが、タスンが最近、死亡し、1羽になった。生態体験場の関係者は、タドリが孤独のストレスに苦しんだと見た。
昨年3月、ソウル子ども大公園を脱出したシマウマのセロにも似たような事情があった。セロは当時、動物園の檻を壊して脱出し、住宅街を歩き回り、3時間30分後に捕獲された。
セロは2019年に生まれて親とともに過ごし、2021年に母親の「ルル」を失い、2022年に父親の「カロ」まで順に送った。セロは親を亡くし、喪失感で隣のカンガルーと喧嘩をしたり、食事をしなかったりなど異常な症状を見せた挙げ句、脱出を試みたという。動物園に戻った後も、一番好きだったおやつのニンジンを拒否し、柱を頭で叩くという行動を取った。
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