2025 年 4月 10日 (木)
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韓国・起亜自動車、欧米で「スマート充電サービス」開始

起亜のスマート充電・V2Hサービス(c)KOREA WAVE

韓国・現代自動車グループの起亜は、欧州と米国の一部地域でスマート充電およびV2H(Vehicle to Home)サービスの提供を本格化する。

これにより、顧客は電気料金が安い時間帯に自動でEV(電気自動車)を充電できるほか、走行後に残った電力を家庭用電力として利用できる。また、将来的には電力網と連携し、余剰電力を販売することで追加の経済的メリットを得ることも可能となる。

起亜は26日、サービス商用化の第一段階として、オランダでスマート充電サービスを、米国ではV2Hの非常用電源サービスをそれぞれ開始すると発表した。

まず、オランダ全土で展開されるスマート充電サービスは、顧客がEVに充電プラグを差し込んでおけば、システムが自動的に時間帯別の電気料金を分析し、最適な料金に達したタイミングで充電する仕組みだ。

起亜のスマート充電・V2Hサービス(c)KOREA WAVE

また、専用のモバイルアプリ「Kia Smart Charge(起亜スマートチャージ)」を通じて、リアルタイムで充電量や電気代の節約状況を確認し、充電コストを管理することができる。

さらに、起亜は今後、スマート充電サービスと連携し、EVの余剰電力を販売できるV2G(Vehicle to Grid)サービスの導入も検討している。

また起亜は米カリフォルニア州など7つの州で、V2H非常用電源サービスを開始する。このサービスでは、EVを家庭の電力源として活用することが可能となる。

電気料金が安い時間帯にはEVを充電し、高い時間帯にはEVに蓄えた電力を家庭で使用することで、電気代の節約に役立つ。

また、停電などの非常時にはEVに充電した電力を家庭用電源として活用できるため、利便性が高い。

現代自動車グループは今後、スマート充電およびV2H非常用電源サービスを、各国の主要市場の状況を考慮しながら拡大していく計画だ。現代自動車も年内に同サービスを開始する予定だる。

現代自動車グループの関係者は「EVユーザーに新たなモビリティライフを提供するため、本サービスを開始した。今後も人々の生活を変える未来モビリティの核心技術の開発を続けていく」と述べた。

(c)KOREA WAVE

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