韓国の起亜自動車が、サウジアラビアの首都リヤドで8日まで開催されている防衛産業展示会「WDS2024(WorldDefenseShow2024)」に参加している。「WDS」は2022年に続き2回目。世界900社余りが参加している。
「平和を守るすべての人々の安全な移動のためのモビリティー」をテーマに掲げて参加する起亜自動車は「中型標準車両」を海外で初めて公開した。
「中型標準車両」は深さ1mの河川を素早く渡る機動性と、最大16人搭乗可能な輸送能力を備えている。使用目的に応じて多様なタイプにすることができ、オーダーメード型製作が可能だ。
今回の展示で起亜自動車は基本モデルである「4X4車両」とともに、フレームとパワートレインだけが装着されている「ベアシャシー」の2種を公開した。
また「小型戦術車両機甲捜索車」「水素ATV(All-TerrainVehicle)コンセプトカー」なども同時に展示した。
「小型戦術車両」は強力な動力性能を基に、さまざまな環境で軍の安全な移動を支援する車両だ。最近、ポーランドの軍用車両として採用され、優秀な商品性が認められた。
また「小型戦術車両機甲捜索車」は、強化防弾ガラス、爆発圧力緩和シートなどの安全仕様で、機動性とともに搭乗員の生存性を一層強化したのが特徴だ。
「水素ATVコンセプトカー」は、水素燃料電池を動力源とするエコカーで、既存の内燃機関車両と比較して騒音と発熱が相対的に少なく、天井とドアを除去した軽量化車体で危険地域においてもより迅速で安全な移動が可能だ。
起亜自動車の関係者は「今回、中型標準車両、小型戦術車両機甲捜索車など、軍の安全で持続可能な移動を支援するさまざまな特殊車両を公開した。今後もいろいろな革新技術を適用して特殊車両を開発することで、軍用モビリティーの未来ビジョンを持続的に提示していく」と述べた。
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