2024 年 11月 25日 (月)
ホーム政治韓国・起亜「22人乗り」水深1m走る「注目の軍用車両」初公開…防衛産業展示会

韓国・起亜「22人乗り」水深1m走る「注目の軍用車両」初公開…防衛産業展示会

起亜の「中型標準車5トン」(c)KOREA WAVE

韓国の自動車メーカー「起亜」が10月6日まで忠清南道鶏龍台(チュンチョンナムドケリョンデ)で開催される「2024大韓民国国際防衛産業展示会(KADEX2024)」でさまざまな特殊車両を公開している。

今年初開催となるKADEX 2024には、15カ国から400社以上が参加する韓国最大規模の地上軍防衛展示会だ。

今回、起亜は「中型標準車5トン(KMTV)」と「水素軽戦術車両(ATV)」の実物を初めて公開した。

中型標準車5トンは▽水深1メートルの河川を渡る能力▽60%の縦勾配(前進・後退で勾配を上り下りすること)および40%の横勾配(横に傾けた状態で走行すること)の走行能力を有する。さらに、兵力22人(運転席を除く)または5~10トンの貨物を輸送できる。使用目的に応じて多様な形態で製作が可能で、起亜は来年からこの車両を韓国軍に供給する。

一方、「水素ATV」は水素燃料電池を動力源とする環境に優しい軽戦術車両だ。従来の内燃機関車両と比べて発熱や騒音が少なく、敵に発見されるリスクを軽減し、より迅速かつ安全な軍の移動をサポートする。ルーフやドアを取り外した軽量化車体で、航空輸送が可能だ。

さらに起亜は「小型戦術車(KLTV)」3種類も展示した。小型戦術車は強力な動力性能をもとに、さまざまな環境下で軍の安全な移動を助ける車両だ。

起亜の小型戦術車は、韓国軍だけでなく、東南アジア、中東、中南米などの多くの国々に輸出されており、最近ではポーランド軍の車両交換プロジェクトで新規車両に選定された。

起亜は今回の展示会で、小型戦術車をもとに製作された「山火事対応車両」や「改良型救急車」「AI融合統合警備システム」も展示する。

同社関係者は「今回のKADEX2024で中型標準車5トン、水素ATV、小型戦術車3種など、軍の安全かつ持続可能な移動をサポートする特殊車両を公開した。今後も軍に特化した移動用特殊車両の開発を通じ、軍用モビリティーの未来ビジョンを引き続き提案していく」と語った。

(c)KOREA WAVE

RELATED ARTICLES

Most Popular