2025 年 1月 16日 (木)
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韓国・警護処警官の妻「すがる思い」で手紙…逮捕前・大統領代行に「恐怖と不安で苦しんでいる」

14日、ソウル市龍山区漢南洞の大統領官邸で、銃器用バッグと見られるリュックサックを背負った大統領警護処職員(c)news1

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領に逮捕状執行を前に、大統領警護処の現職警護官の妻が自筆の手紙で、大統領権限代行のチェ・サンモク(崔相穆)経済副首相兼企画財政相とユン大統領に「責任ある行動を示してほしい」と訴えた。

韓国の放送局MBCは13日、官邸で勤務する警護官の妻が送った手紙を公開した。丁寧に手書きされたこの手紙には、現状に対する切実な訴えが記されていた。

手紙には「夫がこの3週間、週末も休むことなく現場に投入され、極度の緊張状態で毎日を過ごしている姿を見て、すがる思いでこの手紙を書くに至った」と述べた。

「身体以上に精神的な圧迫と不安が大きな苦痛となり、夫が苦しむ様子に何もできず、ただ夜通し心配し続けるだけの日々だ」

「2度目の逮捕執行が予定されている中、この手紙を書いている今も心が重い」

特に、夫が組織内の状況と雰囲気を理解しているがゆえに現場への出動を避けられず、その姿を見るたびに「恐怖と不安で苦しんでいる」と語った。

また、警護処内部で「中火器の武装指示」があったとされる最近の暴露についても懸念を示し、「このような指示がある状況では、怪我人が出るのは避けられないのではないかと想像してしまう」と吐露した。

そのうえでチェ・サンモク氏に向けて「長引くこの状況を終わらせる決断をしてほしい。武力衝突や流血事態は絶対に起きてはならない。国家の運命と国民の生活を守るため、勇気ある決断をお願いしたい」と懇願した。

またユン大統領に対しても「夫とその同僚たちは2年8カ月間、昼夜を問わず任務に尽力し、大統領に忠誠を尽くしてきた。家族を顧みる暇もないほど任務に身を捧げてきた彼らが、今では法的および武力衝突の最前線に立たされている現実が悲しい」と伝えた。

妻はMBCの取材に対し、この手紙がチェ氏とユン大統領に届くことを切望していると語った。

(c)news1

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