韓国の広告・マーケティング業界で、生成AI(人工知能)を活用した公営キャンペーンが注目を集めている。最近では2008年生まれの高校1年生、パク・ドヨン君のInstagramアカウントが話題を呼んだ。
このアカウントには、友人たちとサッカーやダンスチャレンジを楽しむ様子が投稿され、一般的な高校生の日常が描かれていた。
しかし、ある日、「もうすべてをやめたい」という黒背景の投稿があり、フォロワーたちの関心が高まった。
そのうち、アカウント名とプロフィールが「パク・ドヨンの賭博日記」に変更された。
実はこのアカウント、警察庁と韓国の決済サービス「トス(Toss)」が青少年賭博問題の深刻さを訴えるために生成AIを使って作成したものだった。
パク・ドヨン君の顔を含む投稿写真もすべて、生成AIで作られた仮想画像であった。
キャンペーンに参加した韓国の大手広告代理店「第一企画」は、パク・ドヨン君の顔を、実際に賭博の影響を受けた青少年の画像を元に制作したという。
これは「誰もが賭博に依存する危険がある」というメッセージを強調するための手法だ。第一企画はトスや警察庁と連携し、SNSコンテンツをもとに青少年賭博根絶のキャンペーン動画も制作して公開している。この動画はオンラインで436万回以上の視聴を記録し、好評を博している。
(c)MONEYTODAY