2025 年 7月 15日 (火)
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韓国・街路樹をむさぼる「アメリカシロヒトリ」…被害拡大で「注意報」に格上げ

米国から侵入した森林害虫「アメリカシロヒトリ」の成虫(左)と幼虫(右)=韓国山林庁提供(c)NEWSIS

韓国山林庁は、全国の街路樹や庭木を食い荒らす外来害虫「アメリカシロヒトリ」の発生に関して、予報段階を「関心」から「注意」に引き上げた。

この害虫は1958年に北米から韓国に侵入し、済州島を除く全国へと広がっている。年に2~3回発生し、特に幼虫が都市の街路樹や景観樹の葉を食べ尽くすことで、生活の不便や都市景観の破壊を引き起こす。

山林庁傘下の国立山林科学院によると、今年はこのアメリカシロヒトリの2世代目の被害が例年よりも大幅に増えそうだ。調査は全国32カ所の固定調査区にある広葉樹1600本が対象で、1世代目の被害率が15.8%、2世代目は26.9%と推計されている。2000年代の8.9%、2010年代の6.7%に比べて大幅に高い。

被害の拡大は、気候変動によってこの害虫の年間発生回数が増加していることが主な原因とされている。特に春や秋の気温が上昇したことで、活動期間が延び、3世代目まで発生する可能性が高まっている。

国立山林科学院・山林病害虫研究課の研究者キム・ミンジュン氏は「世代が進むごとに個体数が指数関数的に増加するため、初期の観測と対応が極めて重要だ。生活圏での森林害虫に関する研究と技術支援に最善を尽くしたい」と述べた。

(c)NEWSIS

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