2026 年 4月 5日 (日)
ホーム社会韓国・薬物安全事故86%が「処方段階」で発生…薬局に届く前に潜む“見えないリスク”

韓国・薬物安全事故86%が「処方段階」で発生…薬局に届く前に潜む“見えないリスク”

ソウル・鍾路の薬局街 (c)news1

韓国で、薬の処方や服用に関する安全事故のうち、約86%が処方段階のミスによるものだったことが分かり、医療現場のチェック体制に課題が浮き彫りとなった。

大韓薬社会などが4月1日に発表した「2025年患者安全事故報告統計」によると、国家患者安全事故報告システムに報告された1万4818件を分析した結果、処方段階の誤りが86.1%(1万2753件)で最も多く、調剤段階のミスが12.2%(1803件)、服用段階のミスが1.7%(253件)と続いた。

処方ミスの内容では、誤った医薬品の処方が46.3%で最多となり、用量や用法、投与日数の誤りが33.9%を占めた。

これらへの対応としては、処方変更が74.6%を占めており、薬剤師が処方内容を確認する過程で誤りを発見し、医師と連携して修正したケースが多かったとみられる。

薬剤師団体は「薬剤師が医師と積極的に連携し、事前にリスクを防いだ結果だ」と説明している。

一方、服用段階での事故では高齢者の割合が高く、全体の61.7%が65歳以上だった。特に用量や服用方法の誤りの約6割が高齢者に集中していた。

専門機関は「高齢者は複数の薬を服用するケースが多く、理解度にも個人差があるため、きめ細かな服薬指導と継続的な管理が必要だ」と指摘した。

全体の92.6%は実際の健康被害には至らなかったものの、重大事故に発展する可能性があったケースも確認されており、医療安全体制の強化が求められている。

(c)news1

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