韓国で物価高と金利負担が長期化しているのに加え、原油価格上昇の懸念などが総合的に影響して、消費心理が落ち込んでいる。経済状況に関する消費者の心理を総合的に表す「消費者心理指数」は、5カ月ぶりに楽観的な展望から悲観的な展望に転じた。
韓国銀行が発表した「2024年5月消費者動向調査結果」によると、今月中に消費者心理指数(CCSI)は98.4で前月比2.3ポイント下落した。消費者心理指数は昨年12月(99.7)以来、5カ月ぶりに100を割り込み、「悲観的」に転じた。今年に入って指数が100以下に下がったのは今回が初めてだ。
消費者心理指数は消費者動向指数(CSI)のうち、▽現在の生活状況▽生活状況展望▽家計収入展望▽消費支出展望▽現在の景気判断▽今後の景気展望――の6つの主要指数を利用して算出する。長期平均値(2003~2023年)を基準値100とし、100より高ければ消費心理が「楽観的」、100より低ければ「悲観的」と見る。今月の6つの詳細指数はいずれも下落傾向を示した。
期待インフレ率は、農畜水産物と公共料金、石油類を中心とした体感物価が高くなり、3.2%で前月比0.1ポイント上がった。
物価水準展望指数は、農産物と外食サービスなど体感物価が依然として高い水準を示し、2ポイント上昇して147を記録した。この1年間、消費者物価上昇率に対する認識を示す物価認識は3.8%で、前月と同じだ。
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