
韓国京畿道の精神医療機関で、10年以上勤務してきた60代の男性保護士が患者から暴行を受け死亡する事件が発生した。
事件は9月1日、被害者の保護士が、病室外で電話をしていた患者に服薬を促した際に起きた。看護師と共に服薬を勧めた後、病室入り口で様子を見ていたところ、患者が突然飛び出し、頭突きや頭部への踏みつけを繰り返すなど執拗な攻撃を加えた。保護士は意識を失い、緊急搬送されたが頭蓋骨陥没や脳破裂、脳幹損傷など致命的外傷を負い、人工的な呼吸維持が必要な状態となり翌日死亡した。
遺族は「病院に到着した時には顔の形がわからないほどだった」と証言している。
加害者は統合失調症と双極性障害を患い、8月28日に同病院へ入院した。入院当初は暴力性が見られず外部診療同行時も落ち着いていたとされる。ただ、過去に他院で暴力を振るった前歴があり、それが理由で転院していたことが明らかになった。警察の調べに対し、患者は「電話をやめろと言われ腹が立った」と供述している。
事件直後、暴行容疑で緊急逮捕され、その後被害者死亡に伴い傷害致死容疑で検察に送致された。
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