
韓国・仁川(インチョン)国際空港で公式駐車代行業者に預けた車が車上荒らしに遭ったのに、業者側が責任を否定していると放送局JTBCが報じた。
被害を訴えているのは会社員で、今年4月に海外旅行のため仁川空港の業者に車を預けた。しかし帰国して車を引き取る際、内部が荒らされ、運転席の下に隠していたチェックカード(日本のデビットカード)やインターネットバンキングに使うOTPカードなどが盗まれていることに気付いた。
業者のスタッフは「今日、盗難事件があった。被害車両の一つのようだ」と説明した。
監視カメラ映像によると、スタッフは車を施錠せず、鍵をボンネットの上に置いたまま約4時間にわたって車両を放置。容疑者は簡単に車内に侵入し、金品を持ち去っていた。
容疑者はその場でスタッフに取り押さえられ、警察に引き渡されたが、その後も車のドアは1時間以上開いたままだった。
この日は3台の車が被害を受け、被害総額は50万ウォン(約5万3000円)に上った。容疑者は生活費に困り、衝動的に盗んだと供述したという。
だが、駐車代行業者は「容疑者を捕まえたので責任はないし、我々が盗ませたのではない」と開き直った。被害者には駐車代行料2万ウォン(約2120円)を返金しただけで、駐車料金の返金や損害賠償には応じていない。代わりに「無料駐車券2枚」の提案があったが、本人はこれを拒否した。
被害者は「業者の態度があまりに厚かましく、民事訴訟の準備もしている」と語っている。
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