秋夕（チュソク）の連休には、おばあさんの手作りの甘いシッケや、お母さんのカルビチムとチャプチェが食欲をそそる。しかし、名節を迎えるたびに、大量の料理と食器洗いでお母さんたちの腰や腕に大きな負担がかかる。
今回の秋夕には宅配を利用してお母さんの負担を軽減する――こんな方針のもと、配達アプリはさまざまなイベントを提供している。価格の負担も軽くなり、一石二鳥だ。
過去5年間で名節連休中の配達需要が着実に増加している。特に、長い移動や名節の労働で疲れた連休の終盤には、配達需要が急増する傾向が見られる。
KB国民カードが今年初めの旧正月連休期間を分析した結果、連休中はコーヒー、配達、映画業種の売り上げが通常より増加している。このうち、配達の売り上げは旧正月当日には一時的に減少するが、その後は増加傾向を示す。
KB国民カードのデータ事業グループが旧正月連休中のカード決済データを分析したところ、旧正月当日には配達決済が前年同期比14％減少したが、その翌日には14％、2日後には24％増加していた。年齢別では、30代が配達利用を10％、20代が6％増えていることが確認された。
配達アプリ市場で1位の「配達の民族」が7月に実施した利用者調査ペミントレンドよると、秋夕の名節配達需要も増加する見込みだという。昨年9月から今年2月までの注文データをもとに、今年後半の注文傾向を予測した結果、9月と10月は秋夕と祝日が重なるため、注文数が通常より多くなると予測している。同社の調査でも、昨年の秋夕連休中、秋夕翌日の注文が急増したことが示されている。
自営業者が連休初日や名節当日には営業を控え、連休後半に通常営業を再開することも、注文増加の一因と考えられている。
このように、名節期間中の配達需要が増加していることに伴い、配達アプリも名節イベントを展開している。
配達の民族はBマートとペミンストアで秋夕イベントを繰り広げた。Bマートでは、秋夕を迎え、10％、15％の割引クーポンが提供された。代表的な商品としては、セミドライ干し柿、加工食品、海苔、果物のギフトセットなどが挙げられる。チヂミやソンピョン、チャプチェ、韓菓などの簡便食も販売した。配達の民族の関係者は「秋夕を前に、特に名節関連の簡便食の販売量が増加している」と話している。
利用者からも好評を得ている。Bマートで販売中の果物ギフトセットを購入した利用者は「両親に贈るために注文したが、包装もきれいで果物も新鮮だった」「配送が早く、包装も頑丈だ」といったレビューを残している。
ペミンストアでは、秋夕の買い物ビッグセールが開催されており、ホームプラスエクスプレス、イーマートエブリデイ、GSザ・フレッシュの3社が参加し、秋夕特別クーポンを提供し、さまざまな食べ物を特価で販売した。
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