
韓国の療養病院(長期療養患者を受け入れる病院)に入院している患者のうち、約3割ががん患者であることがわかった。がん治療を受けたことのある患者のうち、15%以上が一度は療養病院を利用しているという。背景には、大型病院での治療後に適切なケアを受ける場が限られている現状がある。
この研究は、韓国健康保険公団の研究機関が健康保険請求データをもとに実施したもの。それによると、2024年に療養病院に入院した患者は約44万6000人で、そのうちがん患者は約12万6000人(28.4%)にのぼった。2020年の16.4%から大幅に増加している。
がんの種類別では、乳がんが最多(24.6%)で、肺がん(11.2%)、大腸がん(10.6%)が続いた。患者の年齢層は55〜64歳が最も多く、性別では女性の割合が66%と、がん以外の患者(57%)より高かった。
韓国では、がん患者が大病院での手術や治療を終えた後、心理的サポートや長期的なケアを受ける場所が不足している。そのため、多くの患者が療養病院を頼らざるを得ない。
一方で、療養病院は医療機関である以上、入院には医学的な必要性が求められる。研究者は「療養病院での入院に対する管理をより厳格にすべきだ」とし、「がん患者に必要な新たなケア形態の導入も議論されるべきだ」と提言している。
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