
「動きが本当に人間みたいだ」。ソウル市江南区のCOEXで4日に開幕した「2026スマート工場・自動化産業展(AW 2026)」では、会場の入口から来場者の歓声が上がった。初日は「フィジカルAI」とヒューマノイドロボットが描く未来の製造現場を一目見ようとする来場者で大きなにぎわいとなった。
6日まで開催される今回の展示会には、過去最大規模となる24カ国・500社が参加した。テーマは「自律化と持続可能性を導く力」。生成AIや産業用AIがロボットや設備、生産ラインなどの物理的な製造環境と結び付く「フィジカルAI」が大きな注目を集めた。
今回の展示で特に視線を集めたのは、現代自動車グループ傘下のボストン・ダイナミクスが開発したヒューマノイドロボット「アトラス」だった。
アトラスは2026年初めの「CES 2026」で世界的な注目を集めたロボットで、韓国で一般公開されたのは今回が初めてだ。展示されたモデルは稼働しない状態だったが、人間の骨格構造を再現した外観だけでも強い存在感を放った。
現代自動車グループのロボティクスラボが開発したモバイルプラットフォーム「モベッド(MobED)」も大きな関心を集めた。
複雑な段差や坂道を滑らかに乗り越える機動性が特徴で、来場者は地面の高低に合わせて独立して動く車輪の様子を写真に収めていた。
モベッドは車輪型ロボットの効率性と脚型ロボットの地形適応力を組み合わせた構造を持つ。バッテリー持続時間や積載量といった従来ロボットの課題を改善したと評価されている。1回の充電で最大4時間走行でき、最大積載量は47〜57キログラム程度だ。
また現代ムベックスは、自律走行モバイルロボット(AMR)による物流システムを公開した。複数のロボットが群れのように連動して動く「群集パレード」を披露し、来場者の視線を集めた。
中国企業の存在感も際立った。展示エリアではAgibotやUnitreeなどの企業がヒューマノイドロボットを公開した。Unitreeのロボット「G1」はダンスや力強いキックを披露し、バランスを崩さない動きで観客から拍手を浴びた。
会場を訪れた来場者の一人は「単なる見世物ではなく、これまで人手が必要だった不規則な物流や精密組み立てをロボットが自ら判断して解決する姿が印象的だった」と話した。
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