
韓国で、裁判に関連して金品を受け取った疑いで捜査を受けている現職の部長判事について、裁判所は拘束令状の請求を棄却した。
ソウル中央地裁は、特定犯罪加重処罰法上の収賄容疑が持たれている部長判事(44)について「主要な賄賂供与部分に関する立証が不十分だ」と判断し、拘束令状を棄却した。高校時代の先輩にあたる弁護士(48)についても、同様の理由で棄却した。
両者は同日、逮捕前審問を受けていた。
部長判事は2023年から2025年にかけて地方裁判所に在職中、先輩弁護士が担当した事件を引き受け、軽い量刑を言い渡す見返りに現金や子どもの記念指輪、配偶者への香水など約370万ウォン(約40万7000円)相当の金品を受け取った疑いが持たれている。また、弁護士側が出資する会社所有の建物を妻のバイオリン教室として無償で使用した疑いもある。
弁護士は現金や高級香水などを提供したほか、自身が所有する建物の一部を1年間無償で貸したとみられており、無償利用の利益を含めると授受額は数千万ウォン規模に達するとの見方もある。
高位公職者犯罪捜査処は3月18日、部長判事に収賄容疑、弁護士に贈賄容疑を適用し、それぞれ拘束令状を請求していた。現職判事に対する拘束令状請求は、同機関発足後初めてだった。
捜査当局は、部長判事が約20件の事件で控訴審を担当し、第1審で実刑や執行猶予となった判決を減刑した可能性があるとみている。
これに対し部長判事は、受け取ったのは親交に基づく贈り物で対価性はないと主張。弁護士側も無償提供はなかったとの立場を示している。
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